問診票
お電話でお問い合わせ
LINE
Instagram

歯周病:人に最も罹患している感染症で、日本でも多くの方が歯周病に罹患していることが分かっています。
(TBIと適切で継続的なホームクリーニングでは、改善されなかった炎症部分が治療の対象となります)

「歯周病の治療」とは?

歯周病とは、①歯周病菌の質(毒性・量) ②患者さん自身の免疫反応・感受性 ③遺伝的要素 ④環境因子(喫煙・糖尿病など) の大きく4つの要素が絡み合って発症する多因子性疾患。 歯周病の進行を止めるためには、「歯みがきを頑張る」だけでは不十分で、まず自分の体の状態を知ることも重要。 むし歯菌とは細菌の種類が違うこと、進行する要素も違うため、治療の注意点が異なることを知ることが重要。 歯科医師・歯科衛生士がコントロールできるのは①の歯周病菌の毒性・量のみであり、口腔内の細菌の量を出来る限り減らし質を改善し、免疫力が上回るようにすることで、歯周病の進行スピードを低下させることを試みます。かみ合わせにより歯の揺れが悪化している場合は、その対策も必要になります。
歯科医師/歯科衛生士:定期的なブラッシング指導・食事と生活指導・セルフケアでは届かない部分の感染物除去
患者さん:日々の正しい口腔衛生・食事と生活習慣・免疫力コントロールの継続
の二人三脚ではじめて治療が成功します。

歯周病には歯肉炎(歯肉のみの炎症)と、より進行した歯周炎(歯肉の炎症+歯を支える骨も溶けている)の2種類があることをご存じでしょうか。それぞれに、治療方法が異なります。

診察2回目で行った検査の中で、レントゲン検査と歯周基本検査から歯周病の進行度を知ることができます。 ・歯肉の出血から、現時点で起こっている歯肉(歯周も含む)の炎症の有無が確認できます。 ・歯周ポケット(歯と歯肉の間の隙間)の深さから、歯肉の腫れや骨の吸収の存在を知ることができます。

※歯周病治療を成功に導くためには、「患者さん自身に清掃の責任がある部分」と「歯科医師・歯科衛生士が清掃する部分」の『両方の担当部分の改善が必要』となります。

歯周病治療では、これらの両方が改善することにより、はじめて治療が成功し抜歯を予防することができる、とても重要な治療になります。

患者さん自身が清掃する部分

歯肉縁上(歯肉より上)の柔らかい細菌性プラークを適切で継続的なホームクリーニングで除去することが維持されること。細菌性プラークは24時間以内につくられるため、ご自身で除去する必要があります。

歯科医師・歯科衛生士が清掃する部分

歯肉縁下(歯肉より下)約2mmより深い部分など、歯ブラシなどの清掃器具の届かない部分のプラーク・歯石・感染物を除去します。​また、歯肉縁上歯石の除去を行います。

※歯肉縁上歯石:細菌性プラークに唾液中のカルシウムイオンが沈着し石灰化したもので、硬く歯ブラシで除去できないため、専用の器具や超音波の機械を使用して除去します。

軽度の歯周炎:55,000円(税込)

歯を支える骨の喪失が起こっている状態が歯周炎です。すなわち「アタッチメントロスが生じている」状態です。
アタッチメントロス:歯肉上皮と歯質(セメント質)の付着喪失。歯周ポケット深さとは異なる。

【歯科医師・歯科衛生士による清掃内容として】
器具や超音波を用いて、SRP(スケーリングルートプレーニング)を行い、根面や軟組織からプラーク・歯石・感染物を除去し、それらが再付着しにくい根面をつくること、また、喪失した結合組織性の付着を回復させることでアタッチメントゲインを目指します。基本的には、処置中の痛みが無いよう麻酔下で処置を行います。
※アタッチメントゲイン:一度喪失した歯肉上皮と歯質(セメント質)の付着を歯周治療により回復すること。

※最終目標
深いポケットが浅くなり、歯の動揺がなくなった状態にすることで、患者さん自身が清掃しやすい状態にし、歯周病の進行スピードをできる限り遅くすること。
プラークや歯石が蓄積しやすい深い歯周ポケットに対しては、歯科​医師・歯科衛生士による専門家の治療が歯周組織の健康を獲得するために非常に重要。将来的に抜歯を防ぐためには、1歯ずつ丁寧な治療が必要であり、罹患本数により費用も時間も回数もかかります。

中等度以上の歯周炎:88,000円(税込)

軽度の場合よりさらに難易度の高い治療で、基本的に麻酔下で処置を行い、その後の再評価を行います。
深いポケットのSRPは手探りの処置になるため、予後不良の場合は、外科的な処置もしくは保存不可の場合は抜歯になる場合もあります。

※再評価後の再SRP(スケーリングルートプレーニング): 22,000円(税込)/1歯
再評価後、6mm以上のポケット及び分岐部病変に対して行います。

歯周炎治療は歯を抜歯から守る大切な治療の1つです。症状の無いうちにコントロールすることが、歯を残すポイントになります。基本的に治療回数が複数回にわたる場合が多いです。​

再診料:3,300円(税込)/回​

(消毒液、貼薬剤、ディスポーザブル器具などの消耗品や器具の滅菌消毒にかかる費用・人件費を​含みます)