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予防歯科

スウェーデン式予防歯科とは?具体的な治療の流れと日本との違い

1. スウェーデン式予防歯科とは?考え方と特徴

2. スウェーデン式予防歯科の具体的な治療の流れ

3. スウェーデン式予防歯科と日本の違い

4. 芦屋市の歯医者 LAGOM oral maintenance clinicの予防歯科について

1960年代まで、日本よりもむし歯の多かったスウェーデン。なぜ今では、むし歯が激減し歯周病の予防も成功しているのか?そして最終目標である健康な歯を多く残すことができているのか? それは、実際に“ヒトに行った研究結果“を元に臨床に応用しているから。そして治療の繰り返しでは患者さんは救われないことを歯科医師が深く理解しているからである。 残念ながら、現在日本で行われている治療の繰り返しや定期的なクリーニングでは、むし歯や歯周病は減っていないことが分かっています。しかし、日本国内にいても成功している情報を得て実践することで、歯を長持ちさせることに貢献できると考えています。 歯が悪くなってから治療するのではなく、悪くならない状態を長く維持する「予防歯科」が注目されていますが、その中でも広く知られているのが、スウェーデンで発展した予防中心の歯科医療です。「スウェーデン式予防歯科とは何か」「日本の予防歯科と何が違うのか」「実際の流れはどう進むのか」と疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。今回は、予防歯科の考え方として知られるスウェーデン式予防歯科の特徴や治療の流れ、日本との違いについて、芦屋の歯医者 LAGOM oral maintenance clinicが解説します。

1. スウェーデン式予防歯科とは?考え方と特徴

スウェーデン式予防歯科は、とてもシンプルです。まず、むし歯と歯周病ではそもそも“原因菌が異なる“ため、それぞれ違う予防方法が必要だと患者さんにお話しします。それぞれの“原因菌のエサ“は何か?どのような活動や特徴を持っているのか?を知ることで、根本的な原因を理解する事ができ、ただ単に歯磨きを頑張るのではなく、“自分に合った対策“を行うことが可能となります。それにより健康な歯が多く残り、いつまでも美味しい食事が取れることを目標としています。

①原因を重視した予防管理

スウェーデン式予防歯科では、むし歯や歯周病が今進行している原因の分析を重視します。原因となっている“お口の環境“を詳しく診察し、食生活や歯みがき習慣、唾液量、細菌の状態などを確認し、患者さんごとに予防計画が立てられます。

②定期的なメインテナンスを中心にした診療

“どこが悪いのか“より、“なぜ悪くなるのか“を重視し、症状が出てからではなく、定期的な診察時に生活パターンの変化などもお聞きします。一人暮らしを始めたり、お仕事の勤務が夜勤中心になったり、同じように歯磨きを行っていても急にむし歯が増え始める場合があるためです。検診やクリーニングを通して口腔環境も管理します。

③患者さん自身のセルフケアを重視

歯科医院でのクリーニングは一時的にキレイにするのではなく、お家での継続した清掃がしやすいようにする目的が重要で、染め出しによるプラークの継続した付着部位の対策を一緒に検討します。なぜなら、クリーニングをした24時間後には、プラークが同じように再び付着するからです。しかし、クリーニング後の付着し始めのプラークは比較的柔らかく除去しやすいため、自分に合ったブラッシング方法などを一緒に確認しながら習得します。歯並びや治療している部位、そして歯周病の進行している状態は人により様々ですので、ご家族やご兄弟とも、歯磨きの順番ややり方が異なることが正解です。

④科学的データに基づいた管理

スウェーデンでは実際にヒトに行った長期的な研究をもとに予防プログラムが作られているため、世界的にも珍しく国単位で予防に成功していると言われています。スウェーデンの診療ガイドラインでは、推奨度の高いものから低いものまで10段階で分類されていたり、禁忌であるものや、十分なエビデンスがまだないので臨床では行うべきではないものまで分類されています。実際にキシリトールガムはむし歯予防に意味があるのか?など、ふとした疑問についても書かれているのでとても面白いです。また、スウェーデンでは有名な“コスパの良いむし歯の予防方法“は知っているだけで今日から使えるものです。科学的データに基づくと言われると難しいと思われがちですが、日本にいても比較的簡単に行うことができるものばかりと考えています。今の自分にとって必要な情報を手に入れましょう。

⑤歯を長く残すことを目的とした考え方

治療よりも予防を重視することで、歯を削る機会を減らし、天然の歯を維持することを目標としています。定期検診で早期発見、早期治療では治療の繰り返しとなることを理解して、むし歯で穴があく前の状態、すなわち削らなくて良い初期むし歯を発見して、それ以上進行しないように管理します。そして、自分自身が何をすれば良いのかを知ることで日々の行動に変化が訪れます。 このようにスウェーデン式予防歯科は、原因の管理を徹底して定期的なケアを通じて口腔環境を一緒に維持する考え方です。

 

2. スウェーデン式予防歯科の具体的な治療の流れ

スウェーデン式予防歯科では、最初に口腔内の状態を詳しく調べ、その結果をもとに予防プログラムを作成します。ここでは、一般的な流れを紹介します。

①初診・口腔内の診査

緊急性のある歯の応急処置の後に、まずは歯や歯ぐきの状態、噛み合わせ、歯垢の付着状況などを確認します。レントゲン撮影や口腔内写真を用いて、現在の口腔環境を多角的に把握します。

②リスク評価

むし歯や歯周病のリスクを評価します。過去のむし歯の治療歴や歯周病の進行度をチェックして、唾液や細菌の状態との関係性、食習慣や生活習慣のヒアリングなどを行い、患者さんごとにリスクの高さを判断します。

③予防プログラムの作成

診査とリスク評価の結果をもとに、患者さんに合った予防計画を立てます。セルフケアの方法、フッ素の活用、定期的なクリーニングの間隔などを決めていきます。

④専門的なクリーニング

歯科医師による専門的なクリーニングを行い、歯垢や歯石を除去します。セルフケアで取り残しこびり付いてしまった汚れを取り除くことで口腔内をリセットし、セルフケアをしやすくすることが目的です。一時的にキレイになることが目的ではないことがポイントです。歯石除去についても、そもそも歯石自体は直接何か悪さをするものではなく、大きな凹凸や表面のざらつきが生きたプラークを付着しやすく、除去しにくくしていることが問題なため、歯石をただ単に超音波で除去するだけでは意味がなく、表層を滑沢にすることによりセルフケアがしやすくなってはじめて意味がでできます。そして、その時に歯をギズつけないように高拡大のルーペやマイクロスコープを用いてチェックすることが重要になってきます。

⑤セルフケア指導と生活習慣の改善

まずはじめに、セルフケアの目的を明確にしていきます。歯周病予防では、歯周病菌のエサは何であるかを考え、歯肉からの出血が出ないくらいのプラークコントロールを目指します。プラークの染め出しを行い、普段お使いの歯ブラシを用いて歯みがき方法を一緒に確認します。歯ブラシのみで目的が達成できれば、他のものは使用する必要はありません。歯ブラシのみでは出血のコントロールができない場合に歯間ブラシやデンタルフロスの使い方などを指導します。できるだけ簡単で継続できる、自分専用の方法を一緒に探します。生活習慣については、歯周病予防では喫煙と糖尿病について。むし歯予防では、間食の内容や頻度、フッ化物を使用する場合は、使用方法などをお話しして、むし歯や歯周病の原因に直接効果のある方法を目指します。 このような流れを繰り返しながら、定期的なチェックとケアを続けていくことがスウェーデン式予防歯科の特徴です。長期的な管理を行うことで、口腔内の健康を維持していきます。

 

3. スウェーデン式予防歯科と日本の違い

日本でも予防歯科の重要性は広く認識されていますが、スウェーデン式予防歯科とはいくつかの違いがあります。ここでは主なポイントを紹介します。

①受診の目的の違い

スウェーデンでは、むし歯や歯周病の予防のために子供の頃から定期的に歯医者へ通うことが一般的です。一方、日本では痛みやトラブルが起きてから受診するケースが多い傾向があります。最近では定期的に歯石除去をする目的で通院する人が増えてきています。

②予防中心の診療体制

スウェーデンでは予防を中心とした歯科医療が確立しており、患者さんの口腔管理を継続的に行う体制が整っています。 日本では保険の制度上、むし歯治療や歯石除去など処置を中心とした診療体制になっています。

③定期メンテナンスの文化

スウェーデンでは子どもの頃から定期的に歯科検診を受ける習慣があり、成人後も継続するケースが多く見られます。早期発見と予防を目的とした通院が定着しており、歯科医師と患者さんが十分にお話しする時間が確保されています。

④歯の保存を重視する考え方

スウェーデン式予防歯科では、歯を削る治療をなるべく減らし、天然の歯を守ることを目標にしています。リスク管理と予防ケアによって、治療の必要性を減らすことを目指します。歯に黒い着色があっても今すぐに削らなくてよい初期むし歯もあります。適切な予防方法を用いて治療の介入をできるだけ先にのばすことが歯の寿命に大きな影響を与えます。

⑤患者さんの参加型医療

予防歯科では、歯科医師と患者さんの両方が同じ目的を持って一緒に行動することが重要です。歯科医師はセルフケアでは除去できない歯石や汚れを除去し滑沢にすることで、お家での清掃をしやすいようにすることを担当します。患者さんは新たに付着する柔らかいプラークを除去することが担当です。どちらか一方が不十分だと目的は達成できません。歯科医師や歯科衛生士と協力しながらセルフケアを続けることで、長期的な口腔健康の維持につながります。 このように、日本とスウェーデンでは予防に対する意識や診療体制に違いがあります。近年は日本でも予防を重視する歯医者が増え、スウェーデン式の考え方を取り入れる取り組みが広がっています。

 

4. 芦屋市の歯医者 LAGOM oral maintenance clinicの予防歯科について

芦屋市の歯医者 LAGOM oral maintenance clinicでは、むし歯や歯周病を未然に防ぐ自由診療の予防歯科・メンテナンスを提供しています。口腔内の状態や生活習慣の変化まで丁寧に確認し、リスクを把握したうえでメンテナンスを行います。専用機器によるクリーニングやブラッシング指導を組み合わせ、継続的にお口の健康維持をサポートする内容です。

【芦屋市の歯医者 LAGOM oral maintenance clinicの予防歯科の特徴】


当院の予防歯科の特徴①:リスクに着目した丁寧なチェック

むし歯や歯周病の進行度だけでなく、生活習慣や体調の変化も踏まえて口腔内の状態を確認し、将来的なリスクの把握につなげています。

当院の予防歯科の特徴②:可視化によるセルフケアの向上

染め出しによりバイオフィルムの付着を確認し、磨き残しやリスク部位を把握します。TBIを通じて、日々のセルフケアの質向上をサポートしています。

当院の予防歯科の特徴③:専用機器による丁寧なクリーニング

エアフローやペリオフローを活用し、歯肉の上や歯周ポケット内の細かな汚れまで丁寧に除去します。通常のブラッシングでは届きにくい部分にも対応します。

当院の予防歯科の特徴④:継続的なメンテナンス提案

口腔内の状態やご希望に応じて通院間隔を相談しながら決定し、定期的なケアを通じて長期的な口腔環境の維持を目指します。 芦屋市で歯医者をお探しの方や、予防歯科に関心のある方は、LAGOM oral maintenance clinicへお気軽にご相談ください。初診カウンセリングやメインテナンスのご予約も受け付けておりますので、ご自身のお口の状態を見直すきっかけとしてご活用ください。
芦屋市の歯医者 LAGOM oral maintenance clinicの予防歯科についてはこちら

 

まとめ

スウェーデン式予防歯科とは、むし歯や歯周病を治療する前に原因を管理し、病気を防ぐことを重視した歯科医療の考え方です。口腔内のリスク評価、専門的なクリーニング、セルフケア指導、定期的なメインテナンスを組み合わせながら、長期的に歯を守ることを目指します。予防歯科は一度の処置で終わるものではなく、日常のケアと歯医者での管理を継続することが重要です。予防歯科について気になることがある方は、芦屋の歯医者 LAGOM oral maintenance clinicまでお問い合わせください。

 

監修:歯科医師・院長 堀 雅晴

【経歴】
朝日大学 歯科保存学分野 所属
専門:歯内療法学:エンドドンティスト)
・歯の神経の治療(神経の保存を含む)
・助教(2008〜2019)
・非常勤教員(2020〜)
​中部歯内療法学会 理事(2010〜2019)
大学の専門治療と並行して、愛知・岐阜・福井の歯科医院にて勤務

【主な年間セミナー受講歴】
・藤本研修会 歯内療法学コース (スウェーデン王立イエテボリ大学公認歯周病・歯内療法専門医)
・歯周病学コース (スウェーデン王立イエテボリ大学公認歯周病専門医)
・藤本研修会 咬合・補綴コース (アメリカ インディアナ大学 米国歯科補綴専門医)
・藤本研修会 LOT(部分矯正)コース (アメリカ ウェストバージニア大学 MOS顎関節学)
・EPSDC イエテボリ大学 診断学コース (スウェーデン王立イエテボリ大学公認歯周病・歯内療法専門医)
・EPSDC イエテボリ大学 矯正学コース (スウェーデン王立イエテボリ大学 MOS矯正学)
藤本研修会 https://www.fujimoto-kensyukai.com
EPSDC    https://epsdc-course.instatry.jp

【所属学会】
日本歯科保存学会  http://www.hozon.or.jp
日本歯内療法学会  https://jea-endo.or.jp
日本歯周病学会   https://www.perio.jp
日本顕微鏡歯科学会 https://kenbikyoshika.jp

【資格など】
歯科医師 日本歯科保存学会 
専門医 http://www.hozon.or.jp/list
歯科医師臨床研修 指導医
第二種滅菌技士試験合格(日本医療機器学会)

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