LAGOM är bäst
「自分にとってちょうどいい」がいちばん
心豊かな暮らしこそ幸せ
スウェーデン人の心に寄り添うことば「LAGOM」
スウェーデンには「Lagom ラーゴム」という、英語にも日本語にも直訳できない素敵な言葉があります。それは「少なすぎず、多すぎず。自分にとって必要なことを必要な分だけ取り入れ、心地のよい生活を送る」という、合理的で幸福度が高いといわれるスウェーデン人の精神を表すのにぴったりな言葉です。
この考えは、日常生活・教育・人間関係・政治などあらゆる生活場面に浸透しています。
自分にとって必要か必要でないかを見極め、適度なバランスを見つけるという考えは、歯科医療にも通じる部分があると感じています。
人それぞれ異なるお口の中の状況(むし歯になりやすい/歯周病が進行しやすい/すでに治療がなされた歯がどれくらいあり、どのような状況か/適切なメインテナンスがなされているか、など千差万別)によって、必要で重要なことが異なります。
「自分が必要とする説明時間、診療回数、希望する治療内容、メインテナンスの間隔など、自分にとってちょうどいい」を見極めるためには何が必要か。
大学病院で専門的な診療をしながら、他の分野も含めてさまざまな国の専門医の先生から学ぶうちに、予防の成功している国は何が違うのかを知ることができました。
それは、“患者さん自身が自分にとって必要な知識を得ている”ということ、すなわち、自分の軸や価値観をしっかり持ち、それに沿った選択ができるように、正しい情報を得る機会が設けられているという事実でした。
歯が健康な人が多い国と、少ない国のちがいとは?
日本の歯科医療の特徴 (保険医療)
・現在、予防歯科に失敗している
・治療も失敗が多く、やり直しが多い
(厚生労働省/歯科疾患実態調査)
(特に歯の神経の治療)
世界中の正確な予防情報が広まっていない
保険システムの問題
治療中心の出来高払い制度
(予防処置ではなく、歯を削るほど医院の売上げUP)
スウェーデンの歯科医療の特徴
・世界でも数少ない、予防の成功している国
世界中のエビデンスをもとにした予防プログラムを採用
予防に費用をかける(コスパが良いことを知っている)
予防のための「お話」の時間を確保
その人に合った予防方法を一緒に考える
(歯磨き方法や注意ポイントは、人によって異なる)
51% 8020達成率 81%
6% 歯科受診率 90%
・歯医者は歯を削られて嫌な場所
・病気の治療と検査がほとんど
・学校検診で安心している
➡一般の方が知識を得ていない
・歯医者はこどもも喜んで行く場所
・治療より予防が重要と考えている
・お母さんへの教育が盛ん
➡一般の方に十分な知識がある
8020とは?
「歯の本数は、全部で28本!(親知らずは除く) 80歳で、20本以上の歯を残そう」
という目標。
それでも8本も失っている
日本にいても、世界で成功している予防方法を知ることができれば
今後、むし歯や歯周病の治療を減らすことができます